ホーム  > 研究開発  >  構造設計テクノロジー  >  環境対応超低透過燃料ホースの構造設計

環境対応超低透過燃料ホースの構造設計

自動車の排ガス規制は米国・欧州・日本を中心に強化され、燃料タンクを含むシステム全体としての燃料透過量の低減も段階的に強化され、接続されるホースにおいてもさらなる燃料の低透過性が求められています。
当社では燃料の透過規制の段階的な強化タイミングごとに、燃料ホースからの燃料透過量の低減に寄与する燃料ホース構造を開発してまいりました。厳しい燃料透過規制に対応するためには、ゴムの積層構造に樹脂のバリア層を加える必要があるほか、ゴムホースと同様にパイプとのシール性、締結性を確保することが求められ、継続して燃料透過規制に対応するゴム樹脂複合構造の燃料ホースを製品化してきました。

環境対応超低透過燃料ホースの構造設計のイメージ1

特徴

燃料透過量の低減は樹脂バリア層(特殊フッ素樹脂)の選択とその肉厚に頼るところが大きいものですが、特殊フッ素樹脂のゴムとの接着、特にフッ素ゴムとの層間接着が課題でした。ゴムの配合検討や接着ゴム層の改良、製造技術を確立することでゴム樹脂複合構造の燃料ホースの開発に成功し、燃料透過量を低減することができました。
構造設計した燃料ホースの樹脂バリア層は、0.01㎜単位での肉厚コントロールによる透過量測定を繰り返し、柔軟性、曲げ成形性、生産性、安全性、コストを検証し、最新の透過規制(LEVⅢ、EURO6)に対応する最適な燃料配管レイアウトの成立を可能にしました。

k_001_04.jpg

 

一覧ページに戻る