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電磁波遮蔽(EMC対策)材料

身の回りに存在する電子機器には、たくさんの電気・電子部品が用いられており、誤作動防止などの目的としてEMC対策が求められます。当社では、ゴムや樹脂材料の特性を活かした電磁波遮蔽材料の研究を進めています。
※EMCとは、Electromagnetic Compatibilityの頭文字で、JISでは電磁両立性と定義されている。

電磁波遮蔽(EMC対策)材料のイメージ1

特徴

ゴムは、一般的に電気を通さない絶縁体に属する材料ではありますが、配合技術において体積抵抗率を下げることが可能であり、導電性材料として利用することも出来ます。
電磁波遮蔽材料は、導電性や磁性を有するフィラーを均一に分散させることによりシールド性能・吸収性能を付与した材料です。
当社では、電磁波遮蔽性能に加え、ゴム特有の弾性・振動吸収性・比重の小ささ等を活かした材料開発を進めるとともに、優れた電磁波遮蔽性能を持つフィルムやメッシュ等との複合材料の研究も進めています。

事例

誰もが耳にするようになったAI・IoT。とりわけ自動車業界においては電気自動車(EV)化の流れが急速に進み、搭載される電気・電子部品の小型化・密集化・大容量化に伴ってEMC環境も複雑化しています。

①インバーターやパワーサプライから発生する低周波ノイズ対策
②NFCにおける電磁波対策(非接触給電など)

【性能】
KEC法による電界シールド効果の一例(測定者:十川ゴム)

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