企業情報トップメッセージ
株式会社十川ゴム 十川忠正社長インタビュー
縁の下の力持ちとして
暮らしを支え、次の100年へ

暮らしに身近なガスホースから、各産業用品や鉄道部品など、十川ゴムの製品は社会インフラの安全・安心を支える重要な役割を担っています。創業100周年という大きな節目に新社長が就任し、同社は“選ぶべきものを選び抜く姿勢”と“三方よし”の精神を胸に、次の100年へ歩み始めました。今回、これからの方向性と大切にしていく価値観について、十川忠正新社長にお話を伺いました。
※取材時期=2025年11月
代表取締役社長

創業100周年を節目に、
次の100年をどうつくるか
十川ゴムは2025年5月25日に創業100周年を迎え、6月から十川忠正新社長による新体制がスタートしました。今のお気持ちはいかがですか。
また、事業環境の変化についてはどのように捉えていますか。
先輩方が積み重ねてこられた100年の重みを強く感じています。
その節目でバトンを受け継いだ以上、“ここから次の100年をどうつくるのか”という責任を意識せざるを得ません。
少子化、人手不足、人件費や原材料、ユーティリティコストの高騰……従来のやり方をそのまま続けるのはむずかしくなっています。
すべてを自社だけで抱え込むより、“何をつくり続けるのか”、“どこに力を集中するのか”を見直す時期に来ていると強く感じています。

“なんでもつくる”時代から、
選び・磨く時代へ
具体的にはどのような方向性で、次の100年をつくっていくお考えでしょうか。
またものづくりの現場についてはどう考えていますか。自動化や省人化など、様々な課題があるかと思います。
これまでの十川ゴムは、“すべて自分たちでやる”という姿勢が強かったのですが、今後は協業も視野に入れ、製品群の再構築を丁寧に進めていきます。
限られた人材・設備を、本当に必要とされる製品や新しい挑戦へ充てていくつもりです。
当社のものづくりの中では自動化できない工程も多く、熟練の技術が必要な作業がまだたくさんあります。
一方で、省人化できる部分は積極的にシステム化して、新しい製品開発や技術投資にリソースを回していけるように整えていきたいと考えています。

国民生活を支える
“なくてはならない製品”を
守り抜く“なくてはならない製品”を守り抜く
製品群の再構築を進めていく中でも、十川ゴムならではの手放せない領域は何でしょうか。
ガス産業向けホースや、新幹線・在来線で使われている列車用ブレーキホースなど、十川ゴムで長年にわたり開発・供給してきた製品があります。
これらはいずれも、社会インフラを支える現場で用いられている重要な製品です。
そうした製品を安定的に届け続けることが、企業としての大切な役割だと考えています。
これは十川ゴムの特長ですが、当社の売上構成だけ見ると、1つの業界で20%を超えるものはほとんどありません。
自動車、ガス、鉄道、船舶、医療、重機械……どれか一つに偏ることなく、多くの分野で使っていただいています。
いわゆる“縁の下の力持ち”として、多種多様な領域で幅広く国民生活を下支えしていると自負しています。

技術継承・働き方・女性活躍
──「人」を大切にする経営
人材についても伺います。
女性従業員の活躍とともに、職場環境の整備も進んでいるそうですね。
現在の状況はいかがでしょうか。
女性従業員の皆さんも、当社にとって非常に頼もしい存在です。
中には結婚や出産といったライフイベントを経て戻ってきてくれる方も多いので、戻りたいと思ってもらえる会社でありたいですね。
研究開発部や工場技術部門でも女性が増えており、職場環境や福利厚生の整備も進めています。
以前は“とにかく製造設備に投資”という考えでしたが、今はトイレや休憩室など人に関わる環境整備にも力を入れています。
働く人が快適に過ごせる環境づくりを推進していきます。
また、技術の継承にはベテランの従業員が大きな力を発揮してくれています。
一方で、若手の定着を図るには、ものづくりの魅力をどう伝えるかが課題です。
自分たちの製品が暮らしのどこで使われているのか、もっと実感できる環境をつくりたいと考えています。

“三方よし”と
“真の全員の幸福の実現”。
未来の仲間へ向けて
最後に、これから仲間になる方々へメッセージをお願いします。
十川ゴムは経営理念として、“三方よし”を掲げています。自社よし、相手(取引先)よし、そして社会(ステークホルダー)よし。
これはこれからの100年を見据えるにあたっても変わることのない、私どもの根幹です。
当社の仕事に派手さはあまりないかもしれませんが、社会の見えないところから生活を支えています。
ものづくりの世界で、自分の力を活かしたいと思っている方には、きっとおもしろい会社だと思います。
私は別として(笑)、当社は真面目な従業員ばかりなんです。“真の全員の幸福の実現”という社是のもと、皆で協力しながらよりよい会社をつくりたいと思っています。
縁の下の力持ちとして、社会を支える喜びを一緒に感じていただける仲間に出会いたいですね。
