布巻式ホースの耐圧補強ってどのように機能しているのでしょうか?
布巻式ホースの補強構造などについてご説明します。布巻ホースの補強構造は大きく分けて「布巻式ホース」と「コード式布巻ホース」の2種類があります。
分 類 | 布巻式ホース(一般) | コード式布巻ホース |
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補強布 | 綿布、帆布、厚織布など ●布目の例 | スダレ布、合成繊維コード特殊織布 ●布目の例 |
ホースの特徴 | ・構造が単純で、コード式よりも柔軟性がある。 ・布目の角度が静止角より小さく高温での使用や圧力が高い用途に使用すると、ホースの径が大きく、長さが短くなる方向に変形することがある。 ・両端を配管に固定接続する用途には、やや不向きで、片端開放や低圧の配管向き。 | ・布目が1方向に揃った特殊布を逆向きの布目と2枚1組で使用。 ・布目が静止角になっているので、高温での使用や、圧力が高い用途での使用でも、長さ・径の寸法が変化しにくい。 ・両端を配管に固定接続して使用する用途や中圧配管での使用にも適する。 ・一般の布巻ホースと比較すると耐久性が優れており、長寿命。 |
補強層 | 使用圧力に応じて、1層ずつ増減できる 表示は、 P:プライ | 使用圧力に応じて、2層ずつ増減できる (補強層数は、必ず偶数) 表示は、 CP:コードプライ |
代表的な製品 | 布巻式エアーホース 布巻式ウォーターホース 布巻式スチームホース など | コード式布巻スチームホース 耐油ローリーホース グラウトホース 布巻式サンドブラストホース デリバリー(サクション)ホース など ※サクション(負圧)用途には、補強布以外に鋼線(コイル)巻きの補強が必要となります。 |