ゴム製品の劣化の原因としては、以下のことが考えられます。

表1.ゴム製品の劣化(老化)現象類別
| 老化現象 | 劣化機構 | 発生しやすいゴム | 評価試験方法 | |||||
| 化学的変化 | 表面変化 | 変色、小亀裂を伴う表面層の形式(クレージング) | 酸素及び光による架橋反応の進みすぎ | 天然ゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム | 光と酸素への暴露(ウェザーメーター・フェドメーター) | |||
| 粉ふき | チョーキング フロステング | ゴム及び配合剤の表面酸化・劣化 | 天然ゴム、スチレンブタジエンゴム | 無歪み状態でオゾンと日光(紫外線)湿気にさらす | ||||
| ブルーム | 配合剤の溶解度以上配合による表面浸出であり、老化には関係ない | |||||||
| 表面軟化 | 加水分解及び表面解重合 | アクリルゴム ウレタンゴム | 高温・高湿にさらす | |||||
| 外層変化 | オゾン亀裂(歪みと直角方向に入る深い亀裂) | オゾンなどの大気中の酸化性物質による特殊劣化 | 天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム | ゴムに歪みを与えてオゾン中にさらす(オゾン暴露試験) | ||||
| 外層の硬化及び軟化 | 高温による外層の酸化 | 天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム | 高温中にて酸素中にさらす(高圧酸素劣化) | |||||
| ゴム全体の変化 | 加水分解 | アクリルゴム ウレタンゴム | スチームにさらす | |||||
| 強度低下 | 一般酸化劣化 | 天然ゴム、スチレンブタジエンゴム | 暗室室温中に長期放置 | |||||
| 硬化と軟化 | 一般酸化劣化あるいは架橋反応、解重合反応の進行 | 天然ゴム、スチレンブタジエンゴム | 熱空気老化 | |||||
| 軟化 | 加水分解 | アクリルゴム ウレタンゴム | 高温スチーム中に暴露(スチーム劣化) | |||||
| 物理的変化 | 膨潤 | 軟化、強度低下、体積増加 | 溶解現象 | 天然ゴム-ガソリン、アクリロニトリルブタジエンゴム-ケトン | 膨潤液との接触 | |||
| 揮散抽出 | 硬化、耐寒性低下、耐老化性低下 | 可塑性、老化防止剤などの抽出、揮散 | 軟化剤、可塑剤、老化防止剤を含むゴム | 抽出媒体との接触、高温 | ||||
| 応力緩和クリープ | 永久変形 | 塑性変形 | チオコール、その他可塑密度の少ない場合 | 圧縮、引張りなどの外力を加える | ||||
| 疲労 | 亀裂発生 | 屈曲疲労 | クロロスルホン化ポリエチレン、アクリロニトリルブタジエンゴム | 屈曲の繰り返し | ||||
| その他 | 環境亀裂 | 末詳 | アクリロニトリルブタジエンゴム、フッ素ゴム | 歪みのある条件で特殊な液体と接触 | ||||
